補習ほぼ確

学びや好きなことをただ自由に書く

ラジオの話し

最近たまに、二週に一回程度なのだがラジオを聞いている。
そのとき気になった番組を見つけてAlexaに「文化放送つけて」って言ったらradiko経由で流してくれるのでめっちゃ便利。

先日欅坂46が好きな同居人が「欅の新曲がメンバーが出てるラジオで初公開になるから」ということで、平日の疲れて帰ってきた夜に、自分の特に好きじゃないアーティストのラジオを聞く気になれなかったけどコンビニで調達した夕飯を準備しながら共に聞いていた。

新曲がフルコーラスで流れる。
聞いてるとあんまり欅坂46の曲を好きだと思ったことはないけどなぜかこれは今までより良いなという直感。
同居人は案の定めっちゃいいと褒めちぎっていたけど確かに良い。

というかラジオで聞く曲って普段聞こうと思って聞く、TVでパフォーマンス観つつ聞くより特別にすごくよく聞こえるなと、久しぶりの感覚を思い出した。

いやTVでパフォーマンス観つつの方がそりゃいいかもしれない。でも基本的にラジオでかかる曲っていうのは新曲本邦初公開!!とか
新しい曲が聴けることはわかっても、何が聴けるかはその番組を聞くまでわからない。やっぱりそのワクワク感がいい。
映画ボヘミアン・ラプソディで、ラジオでかけるには曲が長すぎると断られてフレディが激怒して、自らラジオに出演して曲を公開したエピソードがあったけど(事実に基づいてるのかは確認してないけど)好きなアーティストの新曲がいきなりラジオで流れて初めて聴く、その感動たるや・・・今じゃなかなか感じられないなぁと思ってしまった。
 

ラジオは最近まで聞いてなかったけど昔は「放送室」をずっと聞いていた。
松ちゃんと同級生の放送作家の高須さんの番組、今も好きだけど中学くらいの時ダウンタウンがとにかく好きで、昔の番組から毎週のラジオまで欠かさず漁っていた。

金曜の26時、ポン、ポ、ポンポ、ポン、ポンポ、ポン、ポン~というあの音で始まる
(「You're So Cool / ハンス・ジマー」(映画『トゥルー・ロマンスサウンドトラック)だそう。Wikiより)
これ地元の局だけなのかもしれんけど絶対直前スジャータのCM入ってた思い出なんだよな。

寒い冬の家族が全員寝静まった夜、自室でひとりファンヒーターの音を出しながら時にはネットで出会った人とお絵描きチャットしたり、友達に渡す手紙書いたり、試験勉強すると教材を広げつつ漫画読んで、そんなことをしながら聞いてたり、

冬の夜、ベッドの中で寒い寒いと思いながらコンポから直接イヤホンを繋いで寝静まる前のひとときを楽しむために聞いてたり、

学生時代の思い出に密接に絡み合っている時間だったように思う。
なんか冬が好きなので冬の記憶ばっかりだな。
 

このラジオは松本人志と仕事仲間であり旧くからの友人である放送作家高須光聖、のふたりがパーソナリティなので会話の中身は仕事の話だったり会話から派生した小学校時代の友人の話がわりとよく聞いた内容だったように思う。

一時間特にリスナーからのお便りだとか、コーナーも決めず、合間に二曲くらいそれぞれが選んだ曲を挟みながら会話の主題を決めずに2人がただ話す、それだけのラジオ。
(がCD聞き返してたら「僕はいまだにゴムをつけるときの適切なタイミングがわかりません。」というお便りに回答してた。)


なのに聞いていて心地良い。

そして上で書いた合間に挟まれる曲、これがまた大体が聞いたことない曲で、2人の選曲で2人とも音楽は流行を追ってる、とかそういうタイプの人じゃないように思うので昭和の若い頃に聞いた曲だろうと思うんだけど「自分から聞こうとしない」曲をそこで聞いてあぁいい曲だなぁって流れる時間がとても心地よかった。

ラジオで耳だけで得るはじめて得る情報たち。今になってとても尊い時間に思える。


関連してちょっと別の話で、
歌詞のレビューを読んでいてその歌詞は誰を思って書いたのか、どういう状況何だろうかということを聴き手に自由に想像させる、歌詞の中での”情報制限”がクリエイターの腕の見せ所、というようなことが書かれていて
そのワードが腑に落ちて本当にそうだなぁと。
先の「2人の主題を決めずただ話す内容が聞いていて気持ちいい」ということについてもじゃあなんでそうなのかというと、
仕事の話でも少しプライベートな話でも、人の話でも、ラジオだからもちろん公表してはいけない内容とかその辺をぼかしながらになるわけだけど
なんの話を2人は真剣に話てるんだろう、あぁ今この話をして面白かったから高須さんの方が笑ったんだろうなとかもっと深掘りして聞きたいなとか身振り手振りもない耳から得る情報のみで聴き手は事実と推測も交えて楽しむことができるから、絶妙な情報制限があって「もっと教えて」と話にグイグイ引き込まれるからラジオを聞くことってこんなに楽しいんだなと。完璧にわからないから引き込まれる。
「情報が少ない方の楽しさ」をラジオで感じてたのだと思う。

 

ラジオで話すのを通して楽しいな気持ちいいなとリスナーに思わせられる人は本当に人を魅了させるのがうまい人だと思う。
その人の言葉からしか何も感じ取れない中でもっと聞きたい、その人のことをもっと知りたいと思わせる =情報制限がうまい人。

自分のことをさらけ出せるツールがごまんと存在する中、ラジオという媒体を使ってさらけ出すことが適切にできる人、簡単にファンになってしまう。

 
放送室がなくなった今、ひいきにしたい番組をなかなか見つけられずにラジオジプシーなんだけど他の人の純粋におすすめしたいラジオ番組というのを知りたい。

 
余談
調べて初めて曲名を知ったけど放送室のエンディングはこの曲だった

人間の証明 テーマ曲 ジョー山中

これが凄く良い曲。これを聞きながら眠りにつくとき、大人になったらこれ流しながら夜の首都高を走りたいわ~ってよく想像してた気がする。

大人になったいま実際はペーパーで運転すらしてないわけだけど・・・